高耐食鋼・合金
NAS355N
- JISー
- UNSー
- DIN/ENー
NAS355Nは、硫酸環境または高濃度塩化物イオン環境、および両者が混在する極めて過酷な腐食環境において優れた耐食性を示す高耐食ニッケル合金です。従来の高ニッケル耐食合金よりもニッケル含有量を大幅に減らし、コストと耐食性能のバランスの取れた合金です。当社では板、帯を供給します。
主要成分 | 23Cr-35Ni-7.5Mo-3Cu-0.2N |
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製品形状 |
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加工性 | 冷間および熱間加工は、SUS304 、 316 等の標準オーステナイト系ステンレス鋼とほぼ同様ですが、冷間加工、熱間加工とも強度が高いことに対する留意が必要です。 |
溶接性 | 溶接は、標準オーステナイト系ステンレス鋼と同様に被覆アーク溶接、TIG 溶接およびプラズマ溶接が可能です。溶接材料はアロイ 276 系を用いて下さい。 |
熱処理 | 固溶化熱処理は、1030 〜 1180℃ 水冷で行います。 |
酸洗 | 酸洗は、硝酸弗酸の混酸を使用しますが、 SUS304 と比較して耐食性が高い分だけスケールが落ちにくいため、酸洗前に短時間のアルカリ浸漬を行うか、可能ならばショットブラストをかけると非常に有効です。 |
用途 | 化学プラント、排煙脱硫装置、熱交換器、環境関連装置等 |