会社情報

社長ご挨拶

原点は社会を守るものづくり

当社の創立は大正末期の1925年。1923年の関東大震災により初期消火の重要性が世の中に広まり、消火器の需要が高まったことを受け、消火器製造から事業をスタートしました。その後、冶金(鉱石その他の原料から有用な金属を採取・精製・加工すること)事業に進出し、1935年にステンレス鋼の初出鋼に成功。戦後はわが国の高度成長に呼応する形で事業規模を拡大し、ステンレス鋼の大量生産、および原料となるニッケルの製錬からの一貫生産体制を確立します。1990年代からはニッケルをより多く含んだニッケル合金(当社では「高機能材」と称しています)にも注力し、多品種・小ロットに適した製造設備および独自の製造技術力で世の中のニーズに応えています。

環境問題や循環型社会への対応

当社が製造するステンレス鋼やニッケル合金は、耐食性・耐熱性等の優れた特性を持ち、長寿命でリサイクル性も高い素材です。近年、社会の持続可能性を脅かす気候変動や資源枯渇等の問題に対し、企業の果たすべき役割が注目されています。当社の製品は、公害対策・再生可能エネルギー・水素エネルギー等の各分野におけるプラント・設備向けの素材として幅広く使用され、環境問題の改善に大きく貢献しています。また、自社の製造工程においても、重厚長大産業として大量のエネルギーを消費する従来型プロセスからの変革を図るべく、リサイクル原料の使用拡大や燃料転換によるCO2削減を推進し、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを実施しています。

創立100周年、その先へ

「中期経営計画2023」の中で、目指す姿を「『レジリエントカンパニー』として環境変化に適応し持続可能な成長を実現」と掲げ、社会および当社の双方の持続可能性を高めるための取り組みを加速します。
当中期経営計画の最終年度にあたる2025年に当社は創立100周年を迎えますが、さらにその先を見据え、次世代に引き継いでいく素材づくり、そして次世代が誇りをもって働くことができる企業づくりに邁進します。それが100年の節目を担う私たち現役世代の責務であると考えます。
素材が真の価値を発揮するのは、それが次の作り手によって加工され、さらに人の手に渡り、実際に使われて役立つ場面においてです。その価値を最大化するためにも、素材のその先を想像し、当社の素材が未来の礎になるとの大きな気概を持ちながら、ものづくり会社としてのさらなる挑戦を続けてまいります。

代表取締役社長 久保田 尚志

代表取締役社長 久保田 尚志

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