高耐食鋼・合金
NAS354N
- JISー
- UNSN08354
- DIN/ENー
Super Austenitic Stainless Steel
NAS354N(UNS N08354 、 ASME Code Case 2585-1 )は、従来のステンレス鋼よりも、一段と耐食性に優れ、ニッケル基耐食合金並の耐孔食性、耐すきま腐食性を有する高耐食オーステナイト系ステンレス鋼です。当社では板、帯を供給します。
主要成分 | 23Cr-35Ni-7.5Mo-0.2N |
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製品形状 |
帯
板
厚板
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加工性 | 冷間および熱間加工は、SUS304 、 316 等の標準オーステナイト系ステンレス鋼とほぼ同様ですが、冷間加工、熱間加工とも強度が高いことに対する留意が必要です。 |
溶接性 | 溶接は、標準オーステナイト系ステンレス鋼と同様、被覆アーク溶接、TIG 溶接およびプラズマ溶接が可能です。溶接材料はアロイ 276 を用いて下さい。 |
切削性 | 高ニッケル含有ステンレス鋼の特徴として、切削性は標準オーステナイト系ステンレス鋼に比較して難しいといえますが、ニッケル基合金よりは容易です。切削工具はなるべく超硬工具を用い、送り速度を遅くし、切り込み深さを大きくするのが得策です。 |
熱処理 | NAS354Nは、オーステナイト系ステンレス鋼ですから、熱処理も標準オーステナイト系ステンレス鋼に準じます。通常用いられる固溶化熱処理条件は、 1125~1175℃ 水冷です。 |
酸洗 | 酸洗は、硝酸弗酸の混酸を使用しますが、 SUS304 に比較して耐食性が高い分だけスケールは若干落ちにくいので、酸洗前に短時間のアルカリ浸漬を行うか、またもし可能ならばショットブラストをかけると非常に有効です。 |
用途 | 化学プラント、食品プラント、製塩プラント、熱交換器、海洋構造物、環境関連装置等 |