溶解精錬

良い品質の合金を得るには、スクラップなどからの金属源を溶解して固めるだけでは充分ではありません。
それには金属源中の不純物量の厳密な管理が必須となります。また、それでも排除できない炭素 (Carbon)、ガス成分 (Oxygen)、 硫黄 (Sulfur)の低減や調整には精錬が必要です。さらに非金属成分の量、性質、形態までがこの工程で精密に制御されます。
この技術が世界に認められ、2002年には米国鉄鋼協会より、ジョン・チップマン (John Chipman)賞を受賞しました。

Image: 溶解精錬

電気炉 (Electric Furnace (EF)) のしくみの概略は上図の通りです。
カーボン電極と原料との間にアークを発生させ、温度を上げ原料を溶かします。成分、温度などを調整して次工程の「精錬」に運ばれます。

精錬

精錬の主力のAVS炉 (AOD with Vacuum System for Special alloys)は従来のAODに真空機能が付加されたもので、より効率的に工程作業が進められ、最大70トンの溶鋼が精錬されます。AVS炉ではアルゴンと酸素を混ぜたガスを吹き込み、炭素等を燃やして溶鋼の温度を更に上げ原料を追加して目標の成分に制御します。様々な技術を駆使して、微量成分である硫黄、酸素、窒素などを制御することが可能です。真空で脱炭するVODも活躍しています。

ジョン・チップマン (John Chipman)賞

厳しい環境で使用される高機能材は、最終製品の品質要求に応じて介在物を調整する必要があります。この分野における日本冶金工業の功績に対して、2002年には弊社エンジニアリング・チームが ジョン・チップマン (John Chipman)賞を米国鉄鋼協会 (Iron and Steel Society)より受賞いたしました。
合金に最終的に求められる特性に応じて合金中に分散する非金属介在物を無害化する制御技術が受賞の対象となりました。

Image: ジョン・チップマン (John Chipman)教授の肖像メダル

ジョン・チップマン (John Chipman)教授の肖像メダル

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