高強度ステンレス鋼

NAS XM-19

  • JIS
  • UNSS20910
  • DIN/EN

NAS XM-19は、窒素、モリブデンを含有する耐食性に優れる高強度オーステナイトステンレス鋼です。Moを含有するSUS 316Lに比較して優れた耐食性や高い強度を有します。当社では板、帯を供給します。

製品資料

NAS XM-19製品情報PDF(258KB)

主要成分 21Cr-12Ni-5Mn-2Mo-0.2Nb-0.2V-0.3N
製品形状
帯
板
厚板厚板
加工性 熱間および冷間での加工性は、オーステナイトステンレス鋼とほぼ同様ですが、熱間加工、冷間加工とも強度が高いことに留意する必要があります。
溶接性 溶接は標準オーステナイトステンレス鋼と同様に、TIG、MIGおよび被覆アーク溶接が可能です。溶接棒は同じ組成を有するER209溶接棒がよく用いられます。
熱処理 本鋼は、オーステナイトステンレス鋼と同様にオーステナイト組織を呈し、熱処理もオーステナイトステンレス鋼に準じます。通常用いられる熱処理温度は、次の通りです。
・固溶化熱処理1065~1120℃ 急冷
酸洗 酸洗は、硝酸弗酸の混酸を使用しますが、SUS 304に比較して耐食性が高い分だけスケールは若干落ちにくいので、酸洗前に短時間のアルカリ浸漬を行うか、またもし可能ならばショットブラストをかけると非常に有効です。
用途 化学プラント、使用済み核燃料貯蔵用コンテナー(キャスク)、熱交換器部品、ポンプ、建築構造材