耐熱鋼・合金

NAS HX

  • JISNW 6002
  • UNSN06002
  • DIN/EN2.4665
Hastelloy® X相当合金

NAS HX(UNS N06002)は1200℃に達する高温中でも優れた強度と耐酸化性を有する、固溶強化型のNi基耐熱合金です。また優れた加工性と溶接性も有していることから、ガスタービン部材や、種々の加熱炉部品等に使用されております。当社では板、帯を供給します。

*HastelloyはHaynes International, Inc.の登録商標です。

製品資料

NAS HX製品情報PDF(273KB)

主要成分 47Ni-22Cr-9Mo-18Fe-1.5Co-0.6W
製品形状
帯
板
厚板厚板
加工性 NAS HXの熱間加工は、982~1177℃の温度範囲にて行うことを推奨します。またNAS HXは冷間にて容易に加工が可能です。ただし標準オーステナイトステンレス鋼と比較して、加工には大きな力を必要とします。いずれの加工におきましても、良好なクリープ特性を得るために、加工後は固溶化熱処理を施してから使用して下さい。
溶接性 溶接性は標準オーステナイトステンレス鋼と同様にTIG、MIGおよび被覆アーク溶接が可能です。溶接に先立って溶接面は酸化スケールや油・ゴミ等を除去して下さい。
熱処理 本合金の推奨固溶化熱処理温度は1149~1177℃です(1149~1177℃は、SAE AMS 5536Lに規定されている固溶化熱処理温度です)。また熱処理後は析出物の生成を抑制するために急冷が必要です。
用途 ガスタービンの燃焼筒・アフターバーナー・テールパイプやその他各種部品、加熱炉のファン・ローラー・トレイ・支持金具やその他各種部品等