耐熱鋼・合金

NAS H38X

  • JIS
  • UNSN08120
  • DIN/EN

NAS H38X(UNS N08120)は、高温において優れた強度、耐酸化性を有する高ニッケル耐熱合金です。高温熱処理による結晶粒制御とC,N,Nbを含有するため、特に高いクリープ強度を有しています。当社では板を供給します。

製品資料

NAS H38X製品情報PDF(201KB)

主要成分 38Ni-25Cr-0.6Nb-0.2N
製品形状
厚板厚板
加工性 冷間加工性は標準オーステナイトステンレス鋼と同等です。
溶接性 溶接は標準オーステナイトステンレス鋼と同様に、TIG、MIGおよび被覆アーク溶接が可能です。溶接棒はAWS A5.9 ER3556が良く用いられます。
熱処理 NAS H38Xは、オーステナイトステンレス鋼と同様にオーステナイト組織を呈し、熱処理もオーステナイトステンレス鋼に準じます。通常用いられる熱処理温度は、次の通りです。
・固溶化熱処理:1177〜1232℃ 急冷
酸洗 標準オーステナイトステンレス鋼と同様で、硝フッ酸溶液などで行います。
特性 NAS H38Xは高温における強度、耐酸化性、耐浸炭性に優れており、800℃ 以上の温度において優れたクリープ特性を示します。
用途 各種化学プラント、熱処理炉、その他高温で用いられる材料として広く用いられています。