高強度ステンレス鋼

NAS 630

  • JISSUS630
  • UNSS17400
  • DIN/EN1.4542

NAS 630は析出硬化型の高強度ステンレス鋼です。18-8オーステナイト系ステンレス鋼同等の優れた耐食性を持ち、さらに焼入れ硬化能のあるクロム系ステンレス鋼と同等の高い強度を兼ね備えています。スチールベルト、高強度機械部品など高強度を必要とする部材として最適です。当社では板、帯を供給します。

製品資料

NAS 630製品情報PDF(229KB)

主要成分 17Cr-4Ni-4Cu-0.2Nb
製品形状
帯
板
厚板厚板
熱処理 NAS 630は、通常、固溶化処理状態で供給しますが、最高の機械的性質を得るためには加工された後にH900析出硬化熱処理を施すことが必要です。
靱性を必要とする場合は、H1150析出硬化熱処理をおすすめします。この場合、析出硬化熱処理後に加工が可能なため母材での析出硬化熱処理が可能です。
・H900析出硬化熱処理条件:470~490℃ 空冷
・H1150析出硬化熱処理条件:610~630℃ 空冷
溶接性 NAS 630の溶接は、標準型オーステナイト系ステンレス鋼と同様に各種溶接方法が適用できます。溶接後、正規の固溶化処理+H900処理を施すことにより最高の溶接効率を得ることができます。
酸洗 固溶化熱処理または熱間加工後の比較的厚いスケールの酸洗には、オーステナイト系ステンレス鋼に用いられている方法が適用できます。
用途 プレスプレート、スチールベルト、高強度機械部品