高耐食鋼・合金

NAS 325N

  • JIS
  • UNSN08031
  • DIN/EN

NAS 325N(UNS N08031) は極めて優れた耐食性を有するステンレス鋼で、多くの厳しい腐食環境で使用可能です。ニッケル基耐食合金にちかい耐局部腐食性に加えて、耐酸性にも優れています。当社では板、帯を供給します。

製品資料

NAS 325N製品情報PDF(262KB)

主要成分 27Cr-31Ni-6.5Mo-1.2Cu-0.2N
製品形状
帯
板
厚板厚板
加工性 冷間および熱間加工性は標準オーステナイト系ステンレス鋼とほぼ同等ですが、冷間加工、熱間加工とも強度が高いことに対する留意が必要です。
溶接性 溶接は標準オーステナイト系ステンレス鋼に準じ、TIG 、 MIG および被覆アーク溶接が可能です。溶接棒はアロイ 276 を用いて下さい。
切削性 高ニッケル含有ステンレス鋼の特徴として、切削性は標準オーステナイト系ステンレス鋼に比較して難しいといえますが、ニッケル基合金よりは容易です。切削は高速度鋼工具または超硬工具を用い、送り速度を遅くし、切り込み深さを大きくすることが得策です。
熱処理 固容化熱処理として、1125〜1175°C 、急冷で行います。
酸洗 酸洗は硝酸-弗酸の混酸を使用しますが、SUS 304 に比較して耐食性が高い分だけスケールが落ちにくいので、酸洗前に短時間のアルカリ浸漬を行うか、またもし可能ならばショットブラストをかけると非常に有効です。
用途 化学プラント、排煙脱硫装置、製紙プラント、海水使用熱交換器、海洋構造物