高耐食鋼・合金

NAS 254N (UNS S32053)

- Super Austenitic Stainless Steel

NAS 254N(SUS 836L、UNS S32053、ASME Code Case 2445-2)は、高ニッケル高クロム高モリブデンを含有する高耐食オーステナイト系ステンレス鋼で、高温海水のような苛酷な環境でも優れた耐食性を有し、環境によってはニッケル合金や純チタンに匹敵する耐食性を有する経済性の高いステンレス鋼です。当社では板、帯を供給します。

製品資料

NAS 254N製品情報 (PDF 271KB)

  • NAS規格NAS 254N
  • UNSS32053
  • EN / DIN
  • JISSUS 836L
  • 主要成分23Cr-25Ni-5.5Mo-0.2N
加工
イメージ

厚板

加工性 冷間および熱間加工は、SUS 304、316等の標準オーステナイト系ステンレス鋼とほぼ同様ですが、冷間加工、熱間加工とも強度が高いことに対する留意が必要です。
溶接性 溶接は、標準オーステナイト系ステンレス鋼と同様、被覆アーク溶接、TIG溶接およびプラズマ溶接が可能です。溶接材料はアロイ276を用いて下さい。
切削性 高ニッケル含有ステンレス鋼の特徴として、切削性はオーステナイト系ステンレス鋼に比較して難しいといえますが、ニッケル基合金よりは容易です。切削工具はなるべく超硬工具を用い、送り速度を遅くし、切り込み深さを大きくするのが得策です。
熱処理 NAS 254Nは、オーステナイト系ステンレス鋼ですから、熱処理も標準オーステナイト系ステンレス鋼に準じます。通常用いられる熱処理条件は下記の通りです。
  • 固溶化熱処理 1130~1180℃ 水冷
酸洗 酸洗は、硝酸−弗酸の混酸を使用しますが、SUS 304に比較して耐食性が高い分だけスケールは若干落ちにくいので、酸洗前に短時間のアルカリ浸漬を行うか、またもし可能ならばショットブラストをかけると非常に有効です。
用途
  • 海水環境:海洋構造物、海水淡水化装置、海水使用熱交換器、コンデンサーチューブ等
  • 化学プラント:PC製造プラント、ビスフェノールA製造プラント、カーボンブラック製造プラント等
  • パルプ製紙プラント:各種漂白装置、スクラバー等
  • 医薬品プラント:遠心分離器、反応槽等
  • 食品プラント:醤油諸味タンク、塩みりんタンク、ドレッシング製造装置等
  • 製塩プラント:濃縮食塩貯蔵タンク、加熱缶、蒸発缶、食塩搬送ライン等
  • 公害防止装置:火力発電所排煙脱硫装置等

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