低・高熱膨張合金

NAS 36

NAS 36はニッケル(36%)と鉄とを主成分とする合金です。特に材料の熱膨張による微細な寸法、形状変化が、用途品質に大きく影響する高精度、高精細機器に適しています。日本冶金工業では板、帯として製品を供給しています。




  • 厚板

鋼種・規格

NAS規格 ASTM B753 EN JIS
NAS 36 UNS K93600

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化学成分

NAS 36

  C Si Mn P S Ni Cr Fe
最小 35.0
最大 0.05 0.30 0.80 0.010 0.010 37.0 0.25

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物理的性質

熱伝導率 (W/m・K) 20℃ 10.4
熱膨張係数 (×10-7/℃) 30–100℃ 15
縦弾性係数 (MPa) 142,200
キュリー点 (℃) 240–260
体積抵抗率 (μΩ・cm) 20℃ 78

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平均熱膨張係数

常温での熱膨張率は18-8ステンレス鋼の約1/10であり、そのため温度変化による熱変形、熱応力を非常に低く抑えることができます。

NAS 36とNAS 42の熱膨張率(熱処理900℃×1時間 真空中)

Image: 熱膨張率(熱処理900℃×1時間 真空中)

Ni-Fe合金の平均熱膨張率

Image: Ni-Fe合金の平均熱膨張率

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低温靭性

オーステナイト組織であり衝撃値の遷移現象はなく、常温、極低温においても充分な靭性を有しています。

加工性

常温で軟らかく伸びが大きいので加工は容易ですが、精密な成形加工には温間加工が推奨されます。

耐食性

ステンレス鋼のように耐食性に有効なCrを含有していないので、発銹に対しては注意を要します。

用途

バイメタル、磁性材、計測器用治具、天体望遠鏡構造部材、光学機器、CFRP用金型、アンテナ部材、FPD用マスクフレーム、高精細印刷用フレーム、半導体用検査治具、半導体用加工治具など精密用途に幅広く利用されます。

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